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防災に役立つ情報



原子力災害に備える プリントアウトしてお使いください

国内には原子力発電所やその関連施設が50以上あるほか、周辺の中国や韓国、北朝鮮にも原子力施設があり、私たちの生活は原子力とは切り離せない状況にあります。こうした環境の中で、原子力災害に備えるためのノウハウを紹介します。

  • チェック項目1 原子力災害を知る 「原子力災害」とは、原子力施設の事故や故障などによって放射能や放射線が外部に漏れることです。地震や火災などと異なり、五感に感じることができないため、どのような場合にどういった行動を取れば良いのか自ら判断することが困難です。放射線に関する専門的な知識が必要となりますので、国や地元自治体からの情報を聞き、指示に従って行動することが重要です。
  • チェック項目2 「被ばく」と「汚染」の違いを理解する 人などが放射線を浴びることを「被ばく」といいます。また、土や食品なども強い放射線を浴びると被ばくし、それ自体が放射線を出すようになってしまうこと(放射化)があります。それに対し、「汚染」というのは、着ている服や体の表面(皮膚)が放射性物質でよごれることで、それ自体では被ばくとは異なります。しかし、そのまま放っておくと放射性物質は放射線を出しているため被ばくにつながります。
  • チェック項目3 災害の発生に備える 原子力関連施設の周辺では、常に放射線の測定が行なわれており、原子力災害の発生を迅速に覚知する体制がとられています。事故が起きた場合などには、国や地元自治体などから、テレビやラジオ、防災行政無線、漁業無線などを通じた緊急放送が行われます。災害発生時にどのような方法で情報提供が行なわれるか確認しておきましょう。
  • チェック項目4 被ばくを少なくする 人が被ばくする可能性がある主な経路としては、以下の3つがあります。
    (1)原子力施設から放出された放射線による外部被ばく
    (2)呼吸により放射性物質を吸い込んでしまうことによる内部被ばく
    (3)放射性物質により汚染された飲食物を摂取することによる内部被ばく
    外部被ばくを少なくするには、原子力施設から離れたり、屋内に退避し、体に受ける放射線を少なくすることが基本となります。また、内部被ばくを少なくするには、放射性物質が体内に入らないよう、汚染の可能性がある飲食物はとらず、帰宅時には手洗いやうがいをしましょう。
  • チェック項目5 屋内に避難する 放射性物質の影響が予測される場合には、予測される被ばくの量に応じて、避難などの指示が出されます。放出された放射性物質が少ない場合などに屋内への退避指示があった場合は、自宅や最寄りの公共施設などに退避しましょう。建物の中に入るだけでも放射線による被ばくを少なくすることができます。
  • チェック項目6 屋内に放射性物質を入れない 屋内に入ったら、すぐに手や顔を洗いましょう。さらに、屋内の気密性を高めるため、エアコンや換気扇などは止め、ドアや窓は全部閉めましょう。また、屋内にある食品には、蓋をしたり、ラップをかけるなどしましょう。上着や荷物に放射性物質が付いている可能性がある場合は、それらを屋内に持ち込まないようにしましょう。
  • チェック項目7 避難指示が出たら 放射性物質の影響が大きい場合には、木造住宅より遮蔽効果が大きく、気密性の高いコンクリート建物への退避や、原子力施設から離れた場所への避難を指示されることがあります。避難にあたっては、道府県や市町村の指示に従ってください。
  • チェック項目8 水や食料の摂取制限について知る 放射性物質に汚染された飲食物の摂取による内部被ばくを防止するために、特定の飲料水や農畜産物の飲食や集出荷を制限される場合があります。必要があれば代替食品の調達・供給といった措置がとられますが、一般の災害と同様、あらかじめ必要なものは最低限備えておくようにしましょう。
  • チェック項目9 医療措置を受ける 放射性物質の放出があり、被ばくの可能性が疑われる場合には、専門の医師による健康診断や放射性物質の汚染検査が行われます。また、放射性物質の影響がないと予測される地域でも、健康相談窓口が設置されることがありますので、体調がすぐれない場合には医療機関や自治体などに相談しましょう。
  • チェック項目10 その他の原子力災害について知る 日本国内には50以上の原子力関連施設が存在し、米軍の原子力空母や原潜が日本の港に寄港することもありました。また、中国や韓国などでは原子力発電所の開発を進めていたり、インドやパキスタンに続き北朝鮮が核実験を行うなど、年々原子力を扱う国が増えています。何れの国や地域でも原子力災害が発生すれば私たちにも無関係ではありません。日頃から世界情勢などにも関心を持ち、必要な理解と備えをしておくようにしましょう。
大脇氏の写真
(監修)大脇桂

レスキューナウ危機管理情報センター勤務

(c)レスキューナウ

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